カプセルカメラ

まだ5年か、もう5年です。
フィルムカメラは一眼レフも含めてほぼ駆逐されましたね。
中古市場では、玉がないようで、有名点のショーケースが寂しい状況のこともあります。

新品では、ロモ系のおもちゃカメラと、フジの一部機種ががんばっている。

デジカメと比べて、お手軽で良い写真が撮れるメリットは十分あるのですが、現像やその場で確認できないデメリットがやはり大きいといえます。
カプセルカメラというジャンルがあるかどうかは定かではないですが、オリンパスのXAが元祖カプセルカメラと言えるのではないでしょうか。
このオリンパスのXAは、XA自身がXA1からXA4までのラインナップを誇り、その後AF−1(ピカソ)などを経て、ミューシリーズへと受け継がれています。
カプセルカメラというのは、カメラを使う上での次のような制約からユーザを解放した意味で、とってもユーザフレンドリーなカメラと言えます。
 1)レンズキャップが無いので、レンズキャップのはずし忘れによる撮影ミスが無い。(昔は多かった)
 2)はずしたレンズキャップを無くする心配がない。
 3)スライドカバーが電源スイッチをかねているので、電源の入れ忘れ切り忘れがない。
 4)全体に突起が無いボディとなるので、収納し易く、出し入れし易い。
 5)基本的にケースが不要となる。
XAのように、ファインダーも含めたボディ全体のカバーがスライドする物は他のメーカには以外と少なく、レンズカバーだけがスライドする物が多いです。これはオリンパスに権利関係があるのかもしれません。
あの、lomoLC-A(原型はコシナCX-2)もファインダーが隠れるタイプなので、カプセルカメラの仲間にしましょう。
オリンパス XA と ミュー2
XAを語ったインターネットサイトは数多くあるので、詳細はそちらに任せることにします。(って思いっきり手抜き)
XA自体もこのボディにレンジファインダーを搭載し、絞りも決めることができるという、今の時代でもすごいカメラですが、ミュー2の方も、このボディにモードラ、AF、ストロボと何でもあり状態なのは、やっぱりすごいですね。もっとも現代カメラでは当たり前にはなってしまっていますが、こうやって並べると時代の進化はあります。
 これはXA2です。レンズカバーの楕円の形状がXAと違うんですね。
フジティアラ
詳細はコンパクトカメラのページの通りです。
ファインダーも閉じるタイプであり、四角四面のボディはちょっと持ちにくかったけど、金属外装で高級感はありました。
ペンタックス オートロン
ちょっと新しめでは、ペンタックスminiってのがカプセルタイプなんですが、私の持っているのはオートロン。初代は旭初のコンパクトだった。
写真のカメラは、ワインダー内蔵の後期タイプなので、すっかり普通のコンパクトカメラになってしまい。ちっともコンパクトでなく、カプセルカメラとも言えないような気もします。
こいつの初代は、ワインダーが外付けで、十分カプセルカメラです。
ファインダーはレンズバリアで隠れるのに、AFセンサは隠さないあたりが、AF様にお気を使っているのかなと、当時が忍ばれます。
ミノルタ AF-C
レンズバリアの仕組みとしては、上下にスライドするLOMO/LC-Aのような感じです。これの特徴はやっぱAFでしょう。AFがついたlomoってことでしょうか。
しかし、このレンズバリア、レンズの部分はさらにバリアのスライドによって、サブバリアがこの丸窓を覆います。また、レンズの上の小さな穴は、露光用の採光窓ですが、バリアしたときは、ファイダーが完全に隠れるのではなく、この窓から、外界が覗けます。
XAのようにストロボがサイドに取り付け可能です。

リコー FF−1
このカメラは、リコーのホームページにあるとおり、ミノックスによく似ていますが、違うそうです。ミノックスの場合はレンズバリアによりファインダーまで隠れます。
沈胴レンズに、フラットなレンズ蓋が被さり、ボディがフラットになるタイプですが、このレンズ蓋が、撮影時にはれきりに使えます。
コンタックスのTシリーズの一部もこの方式です。
カプセルカメラの、クラシック部門ですね。
ファインダーの上にストロボシューがあります。

マミヤ U
単なるレンズカバーなので、ちょっと違うかもですが、ごろんとした形状は、十分カプセルカメラである。と独断でここに紹介してしまいます。