テッサー(tesser)

テッサーというのは、カメラレンズのレンズ構成の愛称のようなものである。
1902年ツァイスが特許を得た3群4枚のレンズ構成のことを言います。
このような100年前のレンズが、現代でもコンパクトなカメラの標準レンズとして使われ続けています。
(参考文献:「写真レンズの基礎と発展」 小倉敏布著 朝日ソノラマ刊)

シンプルイズベスト ってのが好きな私は、特に好きなレンズである。

ここでは、元祖ツァイスのテッサーを搭載したカメラの一部を紹介します。
京セラ T-PROOF(Tプルーフ)
  35mm/F3.5
アングルスコープというカメラ上面のファインダーがあります。
そのほかには、生活防水も備えており、ある意味究極の無敵テッサーです。
数年前に製造中止になっており、後継機種はズームレンズになったため、今では貴重なカメラといえます。

生活防水だから「プルーフ」?
私持っていなかったので、写真はありません。あしからず。 京セラ slimT(スリムT)
  35mm/F3.5
Tスコープよりスリムになったから、Tスリムなんでしょうか?真相は不明です。
生活防水が無くなったようです。
ボディカラーがいろいろあったようで、緑好きの私としては、中古屋で見つけたグリーンが欲しかったのですが、「無駄遣い」との神の声があり、涙を呑みました。
京セラ Tscope(Tスコープ)
  35mm/F2.8
このレンズ何故か?F値が2.8です。
フィルム蓋側から見ると、TDには無かった巨大なレンズがシャッターの前にあります。(TDではシャッターしか見えない)
4群4枚なのに、テッサーなんですねー。
ある意味貴重かも。
ちなみにこの機種も、生活防水とアングルスコープがあります。だから「Tスコープ」?

これは、ジャンクかごで¥500で買いましたが、快調に動いています。ただし、液晶とアングルスコープのカバーが外れていました。
京セラ TD
  35mm/F3.5
白の珍しさに惹かれて、無駄遣いをおそれず購入してしまいました。
見た目はTスコープとよく似ているのですが、スコープ&生活防水はありません。また、レンズバリアは、レリーズに自動で開きます。
TD黒は、Tスコープと同じくジャンクかごで購入したのですが、ハズレで動きませんでした。

さて、このTDの「D」は、何なんでしょうか?
ヒントは、↓にある。
ヤシカ T AF
このシリーズはヤシカ時代から始まっているようです。もっともTD以降も海外ではヤシカブランド展開のようです。

「基本機種はヤシカT AFで、ヤシカT AF-Dはデート機能付、ヤシカT AF-D DXはさらにDX接点付」(penguin-19's COMPACT CAMERAより)

追記)オークションでつい買ってしまった。フィルム感度設定が手動なので露出補正に使えるんでしょうね。私はネガ専なのでそんな使い方しないけど。
45mmF2.8
元祖本家テッサーとでも言うのでしょうか。ヤシカ/コンタックスマウントの一眼レフ用テッサーレンズです。
いわゆるパンケーキレンズという、薄いレンズです。
テッサー100年記念に京セラからシルバーモデルが発売されました。金属外装だそうです。

ボディはヤシカのFX-3SUPER2000です。
この組み合わせをかなり気に入っています。コンタックスのカメラだと本当にレンズキャップのような存在感になりますが、これだとそれなりに、レンズが主張しているような...

しかし、なにが「SUPER」で、なにが「2000」なのか、やはり京セラのネーミングは謎です。(なにがやはりかそれがまた謎)
上記以外にも、ヤシカ/京セラになる前の、アンティークなテッサーレンズも多数あることと思います。そこまではさすがに追いかけてません。
また、ニコンがFM3Aにあわせて発売した「Ai45mmF2.8P」は、カタログにもテッサータイプと謳っていますね。

コンパクトカメラといえば、ここ「penguin-19's COMPACT CAMERA」を見ないわけにはいきません。