スメナ35(CMEHA35)


スメナ35(すめさんご)
T-43, 40mm, f4

スメナ35は、ロシア(箱にはUSSRとある)のロモ社製の35mmコンパクトカメラです。かなりチープなカメラで、いわゆるトイカメラ(玩具写真機)に入れられますが、ところがどっこい、レンズがただ者じぁー無い。あの(どの?)スメナ8様と同じインダスターレンズだそうな。
フルマニュアル(全手動)といっても、ただのフルマニュアルでない。
当然フィルムは手巻き。
ピントは目測。親切に人の絵や山の絵が描いてあるのが懐かしい。
露出は、絞りもシャッターも手動合わせ。露出計など入っていません。お天気マークが泣かせます。
極めつけが、シャッターチャージも手動。赤いポッチを倒すとシャッターのねじが巻かれます。
この赤いポッチがファインダーから見えると、シャッターチャージ未完了の印。なんと親切な。
でかいフードは後付ですが、このためにファインダーが1/3隠れます。ご愛敬。
何でこんなにでかいフードをつけているかというと、「かっこいいから」きっぱり。
実はそれもあるけど、ロシアカメラはどれもそのようですが、フレアなんかが大変で、光線状態が悪いと写真が真っ白になります。
そのためにフードつけたり、内部反射のために、植毛紙張ったりすると、効果があります。(ほんとだよ)

フードの秘密は、このステップリングです。レンズの前に瞬間接着剤で張り付けました。これでフィルターやフードの取り付けが可能となりました。
本当はレンズの全面に絞りとレンズ名の書いた銘板(シルバー)があるんだけど、「ぺりっ」ととれちゃいました。
このように、植毛紙を張ると、内部反射に効果があります。
こうやって、カメラ自体を手塩にかけて、なおかつフルマニュアルで写真を撮る幸せが、今のデジカメにあるのでしょうか?

  ロシアカメラって、「うっとり」です。